【1月7日 AFP】連邦捜査官への偽証罪に問われている元陸上選手のマリオン・ジョーンズ(Marion Jones)被告は、検察側の求刑である6か月以上の懲役に処される可能性があることが明らかになった。

 5日付けの米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は、ケネス・カラス(Kenneth Karas)連邦地裁判事が刑を求める検察官とジョーンズが立て続けに2つの判決を受けるべきではないとする被告弁護団の申し立てを受理した報じている。カラス判事は、仮に「異なった法的権限の管轄で無関係の犯罪が別々に捜査された」場合は、同時に各々の刑で服役するよりも立て続けて刑を科せられる可能性があると語った。

 それぞれ刑に当たる事件とは、BALCO社(Bay Area Laboratory Co-operative)のステロイド使用に関する捜査での偽証罪と、小切手詐欺に関するジョーンズ被告の役割についての捜査での偽証罪が考えられる。

 現地11日に判決を言い渡す際にカラス判事は、判決用のガイドラインやジョーンズ被告と検察との間で交わされた司法取引等には縛られずに行うと言及した。

 検察側は被告に対し6か月の懲役を求刑、また被告弁護団は懲役無しを主張している。

 ジョーンズ被告は2007年10月までの約1年間、シドニー五輪の前後に運動能力向上剤の使用したことを認めるまで全く不正行為はなかったと語っていた。(c)AFP