【1月1日 AFP】(1月2日 一部更新)イタリアの首都ローマ(Rome)で1日、カブール橋(Cavour bridge)からテベレ川(Tiber river)に飛び込む新年恒例の行事が開かれた。快晴だが微風が吹き、気温は摂氏約10度と冷え込む中、3人の勇者が17メートルの高さに挑んだ。

 近隣のオスティア(Ostia)から参加したライフガードのMaurizio Palmulliさん(55)は、大勢の人から称賛を受けつつ青色のバスローブを羽織って登場すると、優雅な飛込みを披露。

 今年で20回目の参加という「偉業」を達成したPalmulliさんは、すでに孫もいるが、「やらずにはいられないんだ」と語った。

 2人目の挑戦者はバーテンダーのMarco Foisさん(44)。今年で8年連続の参加となったFoisさんは、前方宙返りをしながら濁った川に飛び込んだ。

 3人目の参加者はシリア出身のKarim Joubhtiさん(44)。初挑戦で肩をちょっと痛め、少し気落ちした様子だった。

 この新年行事が始まったのは1946年。当時イタリアに住んでいたベルギー人のRick De Sonayさんが、毎年大みそかの深夜にカブール橋から飛び込んだことがきっかけだったという。Sonayさんは、飛び込みのたびに不安げに見守る見物人たちに連発した言葉から、「ミスターOK」とあだ名されていた。(c)AFP