【12月3日 AFP】米コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)は1日、ルワンダに2008年に地域農家支援センターを設立すると発表した。東アフリカのコーヒー産業は、コーヒー豆の価格高騰にもかかわらず苦境に陥っている。

■コーヒー農園、学校、ローンなどで地域に貢献

 スターバックスのハワード・シュルツ(Howard Shultz)会長兼CEOは声明の中で、「当社が東アフリカ一帯のコーヒー農園の発展に寄与することを光栄に思う」と述べた。また、コーヒー農園だけではなく、学校や橋の建設、低金利ローンの提供を通じて共同体全体に貢献したいとしている。

 同社によると、ルワンダのポール・カガメ(Paul Kagame)大統領も、「高品質コーヒー豆の生産手段を改善して大幅に増産する手段をわれわれに提供してくれるものだ」と、同センターの設立を歓迎しているという。 

 ルワンダは近年、高級コーヒー豆の代表的な産地として、業界の注目を集めつつある。

■エチオピアにも設立

 同社は前週28日、エチオピアにアフリカ初となる同様の支援センターを設立すると発表したばかり。エチオピア産コーヒー豆の商標権をめぐる同社とエチオピア政府との確執に終止符が打たれたとの認識を示していた。

 ルワンダとエチオピアの支援センターは、2004年にコスタリカに設立したセンターをモデルとし、農学者を常駐させる。

 また同社は2005年、ケニアとタンザニアのコーヒー農園に対し、収入の大幅増が見込まれる高級豆を周囲の環境を破壊せずに生産するための3か年訓練計画を発表している。

 経営拡大路線を加速させる同社には、貧しいコーヒー農家を搾取しているとの批判が相次いでいた。(c)AFP