ブラックウオーター事件、「生命の危険感じ」発砲、警備要員が主張
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【11月15日 AFP】 イラクの首都バグダッド(Baghdad)で9月16日に発生した米民間軍事会社ブラックウオーター(Blackwater)警備要員によるイラク民間人への発砲事件で、現場にいた警備要員の1人が、警護していた車列が銃撃され生命の危険を感じたため発砲したと述べた。米ABCテレビが14日、報じた。
この事件ではイラクの民間人17人が死亡した。これまでの調査や報告では車列が攻撃された事実はなかったとされていた。
今回、「ポール(Paul)」という名前のみが明かされているこの警備要員はABCに対し、発砲の理由について同社が警護していた国務省の車列に近づいてきた車が、停止警告に従わなかったためだと主張している。
同警備要員は、銃撃を受けた後、警告を無視した車両後方に位置した小屋からAK-47ライフルで車列を狙っていた男、さらに銃撃を仕掛けてきたバス1台、そのほか脅威に感じられた自動車2台に発砲したという。
「ポール」は、「車列が交差点に進入したところで、白い4ドアのセダンが東から向かってくることに気づいた。わたしを含む数人が叫びながら、手で止まるよう合図したが、運転手はわたしを見据えながら、そのまま接近してきた。自分と仲間の生命の危険を感じ、運転手を攻撃して脅威を取り除いた」と述べた。
ABCテレビのウェブサイトによると、「ポール」は事件の3日後に国務省による捜査のなかで、宣誓供述書に事件を詳述していたという。
米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、彼の供述内容が、米連邦捜査局(FBI)の捜査結果と大幅に食い違っていると指摘している。同紙は、FBIが死亡した17人中14人について、ブラックウォーター側が理由なく発砲したと結論づけたと報じていた。
イラク政府は10月、捜査の結果、車列が攻撃を受けた事実はなく、ブラックウォーターの警備要員による発砲に正当な理由は見あたらなかったと発表した。
イラクでの勤務で「ポール」は、「引き金を引くか引かないかの瞬時の決断を」数多く行ったと明かし、自動小銃の取り扱いに必要とされる国務省認定の資格過程を修了していると述べた。
「ポール」は自身の経歴について、米陸軍兵士として1992年から2002年までボスニアでの作戦に参加し、2004年にイラクへ派遣された。その後退役し、2006年にブラックウォーターで職を得たと述べている。(c)AFP
この事件ではイラクの民間人17人が死亡した。これまでの調査や報告では車列が攻撃された事実はなかったとされていた。
今回、「ポール(Paul)」という名前のみが明かされているこの警備要員はABCに対し、発砲の理由について同社が警護していた国務省の車列に近づいてきた車が、停止警告に従わなかったためだと主張している。
同警備要員は、銃撃を受けた後、警告を無視した車両後方に位置した小屋からAK-47ライフルで車列を狙っていた男、さらに銃撃を仕掛けてきたバス1台、そのほか脅威に感じられた自動車2台に発砲したという。
「ポール」は、「車列が交差点に進入したところで、白い4ドアのセダンが東から向かってくることに気づいた。わたしを含む数人が叫びながら、手で止まるよう合図したが、運転手はわたしを見据えながら、そのまま接近してきた。自分と仲間の生命の危険を感じ、運転手を攻撃して脅威を取り除いた」と述べた。
ABCテレビのウェブサイトによると、「ポール」は事件の3日後に国務省による捜査のなかで、宣誓供述書に事件を詳述していたという。
米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、彼の供述内容が、米連邦捜査局(FBI)の捜査結果と大幅に食い違っていると指摘している。同紙は、FBIが死亡した17人中14人について、ブラックウォーター側が理由なく発砲したと結論づけたと報じていた。
イラク政府は10月、捜査の結果、車列が攻撃を受けた事実はなく、ブラックウォーターの警備要員による発砲に正当な理由は見あたらなかったと発表した。
イラクでの勤務で「ポール」は、「引き金を引くか引かないかの瞬時の決断を」数多く行ったと明かし、自動小銃の取り扱いに必要とされる国務省認定の資格過程を修了していると述べた。
「ポール」は自身の経歴について、米陸軍兵士として1992年から2002年までボスニアでの作戦に参加し、2004年にイラクへ派遣された。その後退役し、2006年にブラックウォーターで職を得たと述べている。(c)AFP