【11月10日 AFP】全米脚本家組合(Writers Guild of AmericaWGA)が行っている無期限のストライキは9日、5日目を迎え、人気ドラマ『デスパレートな妻たち(Desperate Housewives)』のエヴァ・ロンゴリア(Eva Longoria)さん、『となりのサインフェルド(Seinfeld)』のジュリア・ルイス・ドレイファス(Julia Louis Dreyfus)さんなどの人気女優が、約3000人の脚本家たちとともにデモに参加した。労使交渉は難航しており、ストが長引く可能性が高い。

 9日はカリフォルニア(California)州センチュリーシティー(Century City)の20世紀フォックススタジオ(Twentieth Century Fox Studios)周辺で、スト開始以来最大のデモが行われた。ハリウッド俳優らの多くもストに同調しており、ケルシー・グラマー(Kelsey Grammer)さんなどの俳優も9日のデモに参加した。

 グラマーさんは地元テレビ局のABC7に対し、「現在は労使双方が立場の上で明確な線引きをしているが、なるべく早く双方が歩み寄り、交渉の席についてくれればと願っている。ストはロサンゼルス経済にも悪影響を及ぼすからだ」と述べた。

 WGAはDVD販売やネット配信の報酬をめぐり、全米映画テレビ制作者同盟(Alliance of Motion Picture and Television ProducersAMPTP)と協議していたが、合意が得られず交渉は決裂。WGAは無期限ストに突入した。

 WGAによるハリウッド(Hollywood)のストライキは約20年ぶり。『デスパレートな妻たち』や『24』などの番組撮影がすでに延期されている。(c)AFP