インドネシアのクルド山、「噴火の危険性高い」専門家が警戒を呼びかけ
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【10月27日 AFP】インドネシアのジャワ島にあるクルド山(Mount Kelut)(標高1731メートル)の監視に当たる専門家は27日、噴火口近くの活動が活発化しており、依然噴火の危険性が高いとして警戒を呼びかけている。
今月16日にも噴火警報が発せられ、周辺10キロ以内の住民13万人に対して避難勧告が出された。クルド山はこれまで何度も大規模な噴火を起こしている。1990年の噴火では34人の犠牲者が出た。
観測に当たっている専門家によると、1990年の噴火の前に40度を記録した深さ15メートルのクレーターの水の温度が、27日に入って6時間にわたり39度を記録しているという。
火山学者は、クレーターの水温のほかに噴火予知の指標となる、振動や火山の変形も増えていると指摘する。「1990年の噴火では、噴火前1時間以上にわたり継続的な火山性微動が観測された」といい、噴火が起こるのは継続的で大きな振動が発生したときだと強調した。クルド山では19日に連続的な振動が観測されたが、振動は1時間ほどで治まった。
地質学者はクルド山が噴火すると、1990年の噴火と同様に高温のガスやマグマが斜面を落下する火砕流が発生すると予測している。
インドネシアはプレートが重なり合う環太平洋火山帯に位置し、国内には129火山、ジャワ島だけで21の活火山がある。(c)AFP
今月16日にも噴火警報が発せられ、周辺10キロ以内の住民13万人に対して避難勧告が出された。クルド山はこれまで何度も大規模な噴火を起こしている。1990年の噴火では34人の犠牲者が出た。
観測に当たっている専門家によると、1990年の噴火の前に40度を記録した深さ15メートルのクレーターの水の温度が、27日に入って6時間にわたり39度を記録しているという。
火山学者は、クレーターの水温のほかに噴火予知の指標となる、振動や火山の変形も増えていると指摘する。「1990年の噴火では、噴火前1時間以上にわたり継続的な火山性微動が観測された」といい、噴火が起こるのは継続的で大きな振動が発生したときだと強調した。クルド山では19日に連続的な振動が観測されたが、振動は1時間ほどで治まった。
地質学者はクルド山が噴火すると、1990年の噴火と同様に高温のガスやマグマが斜面を落下する火砕流が発生すると予測している。
インドネシアはプレートが重なり合う環太平洋火山帯に位置し、国内には129火山、ジャワ島だけで21の活火山がある。(c)AFP