【10月15日 AFP】(写真追加)航空機大手エアバス(Airbus)は15日、世界最大の超大型旅客機「A380」の第1号機をシンガポール航空(Singapore Airlines)に引き渡した。本来の納入スケジュールより1年6か月遅れと大幅に遅延したものの、両社は航空界にとって画期的な出来事と称賛している。

 フランス南部トゥールーズ(Toulouse)にあるエアバス本社で開かれた記念式典で、エアバスのトーマス・エンダース(Thomas Enders)社長兼CEOは「記念すべき第一号のA380をシンガポール航空に引き渡すことができたことを非常に誇りに思う。しかしこれは長い道のりのほんの一歩に過ぎない」と語った。

 同機の生産過程では数々の問題が発生し、米ボーイング(Boeing)と激しい競争を展開している同社には手痛い打撃となった。

 A380は全長73メートル、2階建てで収容人数は853人。(c)AFP