【9月17日 AFP】韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo-Hyun)大統領の元側近で元大学教授の卞良均(ピョン・ヤンギュン、Byeon Yang-Kyoon)氏(58)が「親密な関係」にある女性を大学助教授に推すなど職権を乱用した疑惑に関連し、ソウル西部地検は16日、卞氏の任意出頭を求め、事情聴取を行った。

 青瓦台(大統領府)前政策室長の卞氏の事情聴取の様子はテレビ中継されたが、国民を驚かせた女性問題については固く口をつぐんだままだった。

 卞氏は個人的に親密な関係を持つとされる申貞娥(シン・ジョンア、Shin Jeong-Ah)氏(35)を、東国大学(Dongkuk University)助教授の職と国内での大規模な現代美術展覧会での共同監督の職に推したとする嫌疑がかけられている。

 ただ、申氏は米エール大学(Yale University)で博士号を取得したなどと学歴を詐称していたことが明るみに出た後、これら双方の職を辞している。

 卞氏は既婚で、当初は申氏との関係を強く否定していたが、検察側は後に、卞氏が申氏に電子メールで送ったラブレターを物証としてつかんだ。

 前週、地元紙が申氏のものとされる全裸写真を掲載したことから、職を手に入れるために不適切な取引があったとの憶測が広がり、疑惑は一層過熱している。(c)AFP