イラクで拉致されたドイツ人親子、母親が解放
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【7月12日 AFP】フランクワルター・シュタインマイヤー(Frank-Walter Steinmeier)外相は11日、イラクで今年2月はじめに拉致され人質となっていたドイツ人母子のうち、母親が解放されたと発表した。
同外相は、首都ベルリンで記者団に対し「ハネローレ・クラウゼ(Hannelore Krause)さんは、拉致から155日ぶりに解放された。われわれはほっとしている。家族と喜びを共にしたい」と語る一方、依然拘束されているクラウゼさんの息子の安否については懸念を示した。シュタインマイヤー外相によると、クラウゼさんは10日に解放されたという。
60才代のクラウゼさんは2月6日、息子のシナン(Sinan)さん(20)とともにバグダッドで拉致された。クラウゼさんはイラク人医師と結婚し、長期にわたりバグダッドで生活していた。シナンさんは、イラク外務省の職員だ。
事件発生の翌月には「正義の矢(Kataeb Siham al-Haq、Arrows of Righteousness)」を名乗るイスラム武装集団がアフガニスタンに駐留するドイツ軍が撤退しなければ、10日以内に2人を殺害すると警告し、4月には、同集団が再度同じ要求を突きつけるとともに、クラウゼさんが映るビデオ映像を公開した。映像の中でクラウゼさんは、泣きながら助けを求め、夫との再会を切望していると述べていた。
これに対しドイツ政府は、一貫して「アフガニスタンに駐留しているドイツ軍は撤退しない」と主張、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相は、ドイツ政府は「テロリストの脅迫は受けない」と語っていた。
ドイツは、北大西洋条約機構(NATO)が指揮する国際治安支援部隊(International Security Assistance Force、ISAF)の一員して、約3000人をアフガニスタン北部に派兵している。
ドイツ国内のメディアは、正義の矢による警告を受けた後、ドイツ政府が同集団との接触に失敗したと報じていた。
イラクでは、2005年後半にもドイツ人考古学者1人が拉致され、3週間にわたって拘束される事件が起きている。翌2006年1月には、ドイツ人技師2人が拉致されたが、3か月半後に無事解放されている。
人質解放と引き換えにドイツ政府が身代金を支払ったとの情報について、同政府は明確に否定した。(c)AFP
同外相は、首都ベルリンで記者団に対し「ハネローレ・クラウゼ(Hannelore Krause)さんは、拉致から155日ぶりに解放された。われわれはほっとしている。家族と喜びを共にしたい」と語る一方、依然拘束されているクラウゼさんの息子の安否については懸念を示した。シュタインマイヤー外相によると、クラウゼさんは10日に解放されたという。
60才代のクラウゼさんは2月6日、息子のシナン(Sinan)さん(20)とともにバグダッドで拉致された。クラウゼさんはイラク人医師と結婚し、長期にわたりバグダッドで生活していた。シナンさんは、イラク外務省の職員だ。
事件発生の翌月には「正義の矢(Kataeb Siham al-Haq、Arrows of Righteousness)」を名乗るイスラム武装集団がアフガニスタンに駐留するドイツ軍が撤退しなければ、10日以内に2人を殺害すると警告し、4月には、同集団が再度同じ要求を突きつけるとともに、クラウゼさんが映るビデオ映像を公開した。映像の中でクラウゼさんは、泣きながら助けを求め、夫との再会を切望していると述べていた。
これに対しドイツ政府は、一貫して「アフガニスタンに駐留しているドイツ軍は撤退しない」と主張、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相は、ドイツ政府は「テロリストの脅迫は受けない」と語っていた。
ドイツは、北大西洋条約機構(NATO)が指揮する国際治安支援部隊(International Security Assistance Force、ISAF)の一員して、約3000人をアフガニスタン北部に派兵している。
ドイツ国内のメディアは、正義の矢による警告を受けた後、ドイツ政府が同集団との接触に失敗したと報じていた。
イラクでは、2005年後半にもドイツ人考古学者1人が拉致され、3週間にわたって拘束される事件が起きている。翌2006年1月には、ドイツ人技師2人が拉致されたが、3か月半後に無事解放されている。
人質解放と引き換えにドイツ政府が身代金を支払ったとの情報について、同政府は明確に否定した。(c)AFP