【7月3日 AFP】ソウル中央地裁は2日、韓国の財閥ハンファ・グループ(Hanwha Group)の金升淵(キム・スンヨン、Kim Seung-Youn)会長(55)に対し、暴力行為処罰法違反などの罪で懲役1年6月の実刑判決を言い渡した。

 同会長は、今年3月初めにボディーガードや地元暴力団などを使い、息子のけんか相手の飲食店従業員を拉致、殴打したなどとして、5月11日から拘置所で身柄を拘束されていた。

 同地裁のKim Chul-Hwan判事は「被告は個人的な恨みをはらすために、社会的地位や財力、会社組織などを利用し、重大な法違反を犯した」と述べた。

 ハンファ・グループは韓国10位の商社で、火薬類、建設、機械、金融などの事業を手がけている。

 判決が下されると、囚人服に身を包んだ同会長は険しい表情で弁護人に向かい不満そうに何かをつぶやいた後、看守に付き添われて法廷を後にした。(c)AFP