【6月17日 AFP】サッカー、スペイン・リーガエスパニョーラ1部のセビージャ(Sevilla)に所属するマリ代表のFWフレデリック・カヌーテ(Frederic Kanoute)が、レアル・マドリード(Real Madrid)からの圧力に屈したとして国際サッカー連盟(FIFA)を非難した。

 4季ぶりのリーグ制覇を目指すレアル・マドリードは、所属するマリ代表のMFマハマドゥ・ディアッラ(Mahamadou Diarra)が最終第38節のマジョルカ(Mallorca)戦に出場できるようにFIFAに要請し、これが認められたことによりカヌーテもセビージャでプレーすることを強いられる結果となり、アフリカ・ネイションズカップ(the African Nations Cup)・予選のシエラレオネ戦に向けたマリ代表の合宿に参加していたカヌーテは、チームを離れてビジャレアル(Villarreal)戦に出場しなければならない。

 これを受けてカヌーテはクラブのウェブサイト上に「FIFAの対応は普通じゃない。彼らはルールを変え我々の信頼を損ねた。マリが欧州ではなくアフリカの国だからだ。FIFAの対応はこれまでの原則に矛盾している。彼らは結局レアル・マドリードからのプレッシャーに抗いきれなかった」とのコメントを掲載し、FIFAへの嫌悪感を露にした。

 なお、現在リーグ戦で21ゴールを挙げて得点ランク3位につけているカヌーテは、FIFAへの対応に怒りを露にしたが、出場が見込まれるビジャレアル戦には100パーセントの力で臨むことを約束している。

 17日に行われる最終節でレアル・マドリードはホームでマジョルカと、レアル・マドリードと同勝ち点73ながらも直接対決の結果(1敗1分け)により2位につけるバルセロナ(Barcelona)はアウェーでヒムナスティク(Gimnastic)と、勝ち点71で1945-46シーズン以来2度目のリーグ優勝の可能性を残すセビージャはホームでビジャレアルと対戦する。

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