【5月31日 AFP】赤十字国際委員会(International Committee of the Red CrossICRC)は30日、ナチス(Nazi)親衛隊のアドルフ・アイヒマン(Adolf Eichmann)中佐のパスポートを公開した。

 このパスポートはジュネーブ(Geneva)の赤十字国際委員会よりアイヒマン中佐に発行されたものだが、偽名の「Ricardo Klement(リカルド・クレメント)」が使われている。中佐はこれを使用して1950年にアルゼンチンに入国した。パスポートの保存状態はよく、ホロコースト博物館が29日に明らかにしたところによると、ブエノスアイレス(Buenos Aires)の資料館で偶然に発見されたという。

 アイヒマン中佐は、第2次世界大戦中、アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)が指示した「最終解決」と呼ばれるユダヤ人大虐殺の執行者の1人。(c)AFP