【5月25日 AFP】病気療養中のキューバのフィデル・カストロ(Fidel Castro)国家評議会議長(80)は、24日付の共産党機関紙グランマ(Granma)に寄稿し、順調な回復ぶりをアピールした。ただし、職務復帰の時期については触れなかった。

 2006年7月末に腸の手術を受け、実弟のラウル・カストロ(Raul Castro)第1副議長に一時的に国家元首の権限を委譲して以降、カストロ議長が自らの病状を公表するのは初めて。

 議長は手記のなかで「手術は1回ではなく、複数回に及んだ。最初の手術は成功せず、結果として療養期間が長引いた」と述べ、数か月間点滴で栄養補給していたことなどを明らかにした。現在は口から固形食を取れるまでに回復し、体重も80キロで安定しているという。

 議長の症状に関する説明としてはこれまでで最も詳しい内容だが、病名は明らかにされていない。(c)AFP/Isabel Sanchez