【ガザ市/パレスチナ自治区 15日 AFP】パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ(Fatah)とイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の抗争が続くガザ地区(Gaza Strip)で15日、死者数が両派合わせて11人に達した。

 ガザ地区北部では、ファタハ治安部隊の訓練基地にハマスが奇襲攻撃。マフムード・アッバス(Mahmud Abbas)自治政府議長の護衛8人が死亡した。また、同地区南部でもハマスによる銃撃があり、ファタハ治安部隊のメンバー1人が死亡、3人が負傷した。

 ガザ市(Gaza City)東部では早朝、ハマス軍事部門イザディン・アルカッサム(Ezzedine al-Qassam Brigades)の兵士がミニバスで移動中に奇襲攻撃を受け、兵士1人が死亡、ハマス支持者1人が負傷している。

 主にファタハのメンバーからなる治安部隊が警備にあたる検問所付近でも銃撃があり、ハマス支持者1人が負傷した。

 さらに、イスラエルとの境界に近いカルニ(Karni)では、イスラエル軍がガザ側に発砲、パレスチナ人1人が死亡した。

 13日に発生した衝突以降、合計死者数は18人、負傷者数は50人超となった。

 写真は同日、カルニで銃弾を受けた車両。(c)AFP/MOHAMMED ABED