【ワシントンD.C./米国 8日 AFP】ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)は7日、続出する著作権侵害を受け、米国が来週中に中国を世界貿易機関(WTO)に提訴する予定であると報じた。米国による中国への最新の貿易措置となる。
 
 ブッシュ政権は、中国が2件の知的財産権侵害を犯したとして提訴する予定。

 中国は著作権侵害防止法の施行に消極的であり、また海外からの音楽、映画、書籍の流通量割当て制限が厳しすぎると米国は批判。このため米国産業は深刻な影響を受けている。

 ウォールストリート・ジャーナルの数値によると、中国での著作権侵害が米国の映画産業に与える損害は、年間数十億ドルにのぼると言われている。

 ブッシュ政権は、2月にも中国が補助金によって不当に国内産業を保護しているとしてWTOに提訴している。

 写真は、マイクロソフト(Microsoft)の「Windows Vista」の海賊版(1月30日香港で撮影)。(c)AFP/MIKE CLARKE