【ワシントンD.C./米国 4日 AFP】ホワイトハウス(White House)は3日、ビル・リチャードソン(Bill Richardson)ニューメキシコ州知事ら率いる非公式代表団が、朝鮮戦争中に戦死した米兵の遺骨回収支援を目的に4月8日から11日まで北朝鮮を訪問することを明らかにした。

 2008年米大統領選挙の民主党有力候補であるリチャードソン州知事、共和党の元退役軍人長官Anthony Principi氏の2人を筆頭とする代表団は、北朝鮮政府の招請に応じて訪朝するという。ダナ・ペリノ(Dana Perino)大統領副報道官が声明で発表した。

 ペリノ報道官は、「米国政府は米兵戦死者の遺骨返還を含む休戦協定の忠実な履行を促すため、北朝鮮政府を説得すべく多大な努力を重ねてきた」と述べ、「今回の訪朝は、現地で既に達成された進歩を補強するものであり、代表団にはサポートと専門技術を提供する数人の米政府関係者が随行する」と続けた。

 北朝鮮国内の政治情勢の不透明さを理由に米軍が朝鮮戦争中(1950年から1953年まで)に戦死した米兵の遺骨回収作業を米軍が一時中断したことを受けて、北朝鮮政府は同作業を恒久的に中止すると2005年6月に宣言していた。

 写真は、朝鮮戦争中にトラックで前線へ向かう米軍部隊(1950年7月18日撮影)。(c)AFP/REPUBLIQUE DE COREE