【東京 30日 AFP】政府は30日、7月31日で期限切れになるイラク復興支援特別措置法を2年延長する改正案を閣議決定し、衆議院に提出した。

 政府・与党は今国会での法案成立を目指しており、これが成立すれば期限は2009年7月31日まで延長される。引き続き、米国多国籍軍ならびに国連への支援として、航空自衛隊が物資などの空輸活動を担うことになる。

 改正案閣議決定に関して塩崎恭久官房長官は記者団に対し、「日本ができる貢献ということを考えて、延長を決定した」と語った。

 これに先立ち米国では、上院が29日、駐イラク米軍の撤退期限を執行条件とする戦費補正予算案を可決。撤退期限は2008年3月31日とされ、ブッシュ大統領は拒否権を行使する意向を明らかにしている。

 安倍晋三首相は、4月末から5月初頭にも訪米、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領と初の首脳会談を予定している。

 写真は来日中のタリク・ハシミ(Tariq Hashimi)副大統領と会談する安倍首相。(2007年3月21日撮影)(c)AFP/Everett Kennedy Brown