緊急入院のマラドーナ、今度はアルコール依存症か - アルゼンチン
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【ブエノスアイレス/アルゼンチン 29日 AFP】ブエノスアイレス(Buenos Aires)市内の病院に緊急入院したサッカー元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏(46)の病状について、主治医らは29日、アルコール依存症の可能性を指摘した。
マラドーナ氏は28日夜、市内のGuemes病院に緊急入院した。同病院のHector Pezzella院長によると、同氏には今のところ深刻な心臓疾患その他の機能障害はみられず、容体は安定しており命に別状はないという。
同氏はかつて国際サッカー連盟(FIFA)から、元ブラジル代表のペレ(Pele)ともども20世紀最高のサッカー選手に選出されたが、薬物依存症で治療を受けた過去を持つ。2000年と04年には、コカインの過剰摂取で入院もした。
Pezzella院長と主治医のアルフレド・カエ(Alfredo Cahe)医師はともに、今回の入院は薬物とは無関係だと明言した。
ただ、薬物依存から脱却した代わりにアルコールに依存するようになった可能性があると指摘。新たな心臓疾患は出ていないものの、「アルコールの過剰摂取は機能障害につながりかねない。今回の場合、(アルコール摂取量は)過剰だった。幾つかの平衡失調が確認されたため、治療を行っている」(Pezzella院長)という。
Pezzella院長はまた、「禁断症状を抑えるための治療計画の一環」として、マラドーナ氏に鎮静剤を投与したことを明らかにした。
地元テレビ局によると、マラドーナ氏は両親の家で体調不良を訴え、病院に運ばれた。離婚した元妻や娘たち、カエ医師も後から駆けつけた。病院前にはファンらが詰めかけ、警察が乗り出す騒ぎとなった。
しばらくして病院前に姿を見せたカヘ医師は、報道陣らにマラドーナ氏の命に別状はないと説明。「彼は規則正しい生活を送っておらず、食べ過ぎ、飲み過ぎ、たばこの吸い過ぎなどがあった」として、「こうした不摂生にストレスが重なったことが、彼の意志に反して入院せざるをえなかった原因だ」と述べた。
カヘ医師が言及した「ストレス」とは、恐らく3月始め、アルゼンチン中央銀行がマラドーナ氏の銀行口座に関する税務調査を開始したことから、脱税疑惑が取りざたされていることを指すとみられる。
写真は29日、マラドーナ氏が入院しているGuemes病院の入口に置かれた、快復を祈る旗や写真。(c)AFP
マラドーナ氏は28日夜、市内のGuemes病院に緊急入院した。同病院のHector Pezzella院長によると、同氏には今のところ深刻な心臓疾患その他の機能障害はみられず、容体は安定しており命に別状はないという。
同氏はかつて国際サッカー連盟(FIFA)から、元ブラジル代表のペレ(Pele)ともども20世紀最高のサッカー選手に選出されたが、薬物依存症で治療を受けた過去を持つ。2000年と04年には、コカインの過剰摂取で入院もした。
Pezzella院長と主治医のアルフレド・カエ(Alfredo Cahe)医師はともに、今回の入院は薬物とは無関係だと明言した。
ただ、薬物依存から脱却した代わりにアルコールに依存するようになった可能性があると指摘。新たな心臓疾患は出ていないものの、「アルコールの過剰摂取は機能障害につながりかねない。今回の場合、(アルコール摂取量は)過剰だった。幾つかの平衡失調が確認されたため、治療を行っている」(Pezzella院長)という。
Pezzella院長はまた、「禁断症状を抑えるための治療計画の一環」として、マラドーナ氏に鎮静剤を投与したことを明らかにした。
地元テレビ局によると、マラドーナ氏は両親の家で体調不良を訴え、病院に運ばれた。離婚した元妻や娘たち、カエ医師も後から駆けつけた。病院前にはファンらが詰めかけ、警察が乗り出す騒ぎとなった。
しばらくして病院前に姿を見せたカヘ医師は、報道陣らにマラドーナ氏の命に別状はないと説明。「彼は規則正しい生活を送っておらず、食べ過ぎ、飲み過ぎ、たばこの吸い過ぎなどがあった」として、「こうした不摂生にストレスが重なったことが、彼の意志に反して入院せざるをえなかった原因だ」と述べた。
カヘ医師が言及した「ストレス」とは、恐らく3月始め、アルゼンチン中央銀行がマラドーナ氏の銀行口座に関する税務調査を開始したことから、脱税疑惑が取りざたされていることを指すとみられる。
写真は29日、マラドーナ氏が入院しているGuemes病院の入口に置かれた、快復を祈る旗や写真。(c)AFP