【モスル/イラク 28日 AFP】北部の町タル・アファル(Tal Afar)で27日、トラックと自動車による2件の自爆テロが発生し、少なくとも55人が死亡、125人以上が負傷した。治安当局と医療関係者が語った。現地では3日前にも市場で10人が死亡する自爆テロ事件が発生したばかり。

 負傷者と犠牲者の遺体は爆発後に病院へ搬送されている。またバグダッド駐在の米軍当局も、負傷者を米軍医療施設へ搬送するため、同軍ヘリコプターを動員している。

 タル・アファルは1週間ほど食料供給が途絶えていたが、自爆テロの実行犯らは食料輸送車を装って町に進入、警備に当たる兵士らも許可したという。その後、犯人らがトラックを自爆させた。

 爆発の影響で地面に直径15メートルの穴が開き、現場付近の複数の建物が倒壊した。

 それ以上の詳細は現在、明らかになっていない。

 ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は前年、タル・アファルを駐イラク多国籍軍による治安安定化のモデルケースと称賛していた。

 写真は同日、バグダッド上空を飛行する米軍ヘリ。(c)AFP/PATRICK BAZ