【モガディシオ/ソマリア 24日 AFP】首都モガディシオ(Mogadishu)上空で23日、反政府勢力と見られるグループがロケット砲で貨物機を撃墜した。現地ではソマリア暫定政府を支援するエチオピア軍と反政府勢力の衝突が3日間続いている。

 暫定政府の報道官によると、撃墜されたのは11人が搭乗するベラルーシの貨物機で、モガディシオの空港を離陸直後に攻撃され、市内北部のKaran地区に墜落した。反政府勢力はロケット弾3発を発射、うち1発が貨物機に命中したという。同報道官は「ソマリア国民と政府にとって許すことのできない行為」と非難した。

 地元住民によると、貨物機は製粉所跡の近くに墜落したが、現場でのけが人などの情報はまだない。

 貨物機はアフリカ連合(AU)がチャーターしたもので、技術者の交代要員や設備を搭載。同機は2週間前にも着陸直前にロケット攻撃を受け大破したばかりだった。

 事件についてはイスラム系反政府勢力が犯行声明を発表。同勢力は暫定政府、AU平和維持部隊の両者と対立している。
 
 写真は同日、モガディシオ中心部の建物の屋上で警備に当たるAU部隊。(c)AFP/JOSE CENDON