【北京/中国 13日 AFP】国営新華社通信(Xinhua)が13日に報じたところによると、インターネット検閲を回避する新技術が開発されたことを受け、政府はブログおよびウェブキャストを対象に新たな規制法を導入するもよう。

 新規制法導入について、報道・広報監督局(State Press and Publication Administration)のLong Xinmin局長は、「ブログやウェブキャストといった最新ネットワーク技術に対し、政府はインターネット監督能力をいっそう高めていかねばならない」と述べたと報じられている。

 Long局長によれば、新規制法は現在、草案の段階にあるという。また、その詳細は明らかにされなかったものの、「より健全かつ積極的なインターネット環境」を可能にするものだとされる。

 従来、メディア規制が厳しい中国では、インターネットによる影響増大を憂慮し、2007年に入ってから監督を強化する姿勢が打ち出されている。

 1月には、胡錦濤(Hu Jintao)国家主席が自ら党内の演説の中で、「インターネット環境の浄化」を呼びかけ。「社会主義国家の文化の発展、情報セキュリティの確保、国家安定のために、インターネット対策はきわめて重要な問題」と指摘している。

 また6日には、インターネット・カフェの新規開店禁止も決定された。

 写真は、安徽(Anhui)省合肥(Hefei)のインターネットカフェでネットサーフィンを楽しむ人々(1月25日撮影)。(c)AFP