【上海/中国 28日 AFP】前日、過去10年で最大の下げ幅を記録した中国株式市場は28日、同国の強固な経済ファンダメンタルズを反映し、3.94%持ち直して大引けを迎えた。上海総合指数(A・B株全銘柄対象)は109.28ポイント高で、終値2881.07だった。

 上海のA株相場の終値は3025.75ポイント(3.95%)、前日比114.99高、深センA株相場は767.35ポイント(3.94%)高の29.05となった。

 証券関係者らによると、下落の原因となった「中国政府が株式投資へのキャピタルゲイン課税を検討している」とのうわさを、国営通信が主導して否定に努めた結果、27日に記録した8.8%の下落から一転、反発に転じた。

 中国の株式市場は過去12か月で130%近く上昇。投資家の多くはバブル状態が崩壊した場合、巨大なリスクを負っており、監督機関は繰り返し警告を発している。

写真は28日、上海の証券会社で株価を眺める中国人投資家。(c)AFP/Mark RALSTON