【サンフランシスコ/米国 16日 AFP】米インテル(Intel)は11日、テラフロップス性能を実現した80コアのシングルプロセッサを世界で初めて開発したと発表した。これを使用すると家庭用コンピューターや携帯端末でも「スーパーコンピューター並み」の性能を実現できるとしている。

 このプロセッサーは、プログラム可能で、指のつめほどの大きさ。消費電力は普通の家電よりも小さく、1秒あたり数兆回の演算速度「テラフロップス」を実現。これにより、人工知能、リアルタイムの音声認識、超高画質のテレビゲーム、即時オンライン映画視聴などが可能になる。

 同社の最高技術責任者であるJustin Rattner氏は、「わが社は、マルチコアと並列演算の分野で画期的な技術を開発した。近い将来、テラフロップス性能を持つ製品は当たり前になり、家庭でも職場でもコンピューターやインターネットの環境ががらりと変わるだろう」と語った。

 写真は、インテル開発者フォーラムでスピーチを行うインテルのポール・オッテリーニ(Paul Otellini)CEO(2006年9月26日)。(c)AFP/Getty Images/AFP