【ベルリン/ドイツ 18日 AFP】訪独中のクリストファー・ヒル(Christopher Hill)米国務次官補(東アジア太平洋担当)は17日、6か国協議の再開問題で北朝鮮の金桂冠(キム・ゲグァン、Kim Kye-gwan)外務次官と2度目の協議をベルリンで実施した。米政府高官によると、米政府としては6か国協議の1月中の再開を目指す方針だ。

 トム・ケーシー(Tom Casey)米国務省副報道官は今回の米朝協議について、ベルリン市内の北朝鮮大使館で2時間程度行われたことを明らかにした。両者は16日にも同市内の米国大使館で6時間にわたって協議している。

 ケーシー副報道官によると、ヒル国務次官補の訪独期間中の対北朝鮮協議は、今回で最後となる見通し。同国務次官補は18日に東アジアにおける6か国協議の関係3か国(日、中、韓)歴訪のため、ベルリンを出発予定となっている。 

 ヒル国務次官補はドイツにおける北朝鮮側との協議について、「有益かつ生産的だった」と評価。協議内容の詳細は不明だが、ケーシー副報道官は「6か国協議の再開後、確実に進展を図る上で必要な事前協議」と位置づけた。

 写真は、2006年12月に北京で開催された6者協議3日目となる20日、記者会見に臨むヒル国務次官補。(c)AFP/Frederic J. BROWN