【チトワン/ネパール 17日 AFP】内戦終結プロセスの重要な手続きとして、ネパール共産党毛沢東主義派(Maoist)が17日、国連(UN)の監視の下、武装解除を開始した。同派の司令官Samthing Buddha氏が明らかにした。

 武装解除の登録は17日正午、カトマンズ南西200キロのチトワン(Chitwan)にある毛派キャンプで開始された。同司令官は「国連と我々のチームとの協働で、人民解放軍の解除と武器引き渡し確認のプロセスを開始した」と述べた。国連担当官によると、まず毛派側が国連に武器を渡し、国連側が検査と記録を行った後、毛派の一人一人が国連の用意した格納庫に武器を納めた。「これは単なる武器の引き渡しではない。毛派が国連のコンテナに武器を格納したのだ」(国連担当官)。

 武装解除プロセスへの報道陣の立ち会いは毛派から許可されなかった。

 ネパールは約10年に及んだ内戦終結と毛派の下院議員誕生を祝い、同日を国の祝日として宣言した。

 国連提供の写真は15日、国連職員の準備作業を助ける毛派メンバー。(c)AFP