【東京 17日 AFP】塩崎恭久官房長官は17日の記者会見で米朝両代表によるベルリンでの会談に触れ、「6か国協議は最重要課題。北朝鮮半島の非核化と諸問題の解決に向けて前進する一助になればいい」と歓迎した。

 クリストファー・ヒル(Christopher Hill )米国務次官補と北朝鮮の金桂冠(キム・ゲグァン、Kim Kye-gwan)外務次官は16日、北朝鮮核問題をめぐり、ベルリン(Berlin)の米大使館で接触。米側の関係者は「進展は見られなかったものの、協議再開の足がかりとなった」と述べている。

 米国、北朝鮮、韓国、日本、ロシア、中国で開催される6か国協議は、米国の経済制裁に抗議した北朝鮮が2005年末に離脱、休会に追いやられた。2006年10月9日に北朝鮮は核実験に踏み切り、12月には6か国協議が再開されたが、具体的な進展が見られないまま閉幕した。米国はマカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア(BDA)」に北朝鮮口座を凍結させており、北朝鮮は核問題の協議に入る前に経済制裁を解除するよう要求している。

 写真は都内の首相官邸での記者会見に臨む塩崎官房長官(2006年10月9日撮影)。(c)AFP/YOSHIKAZU TSUNO