トルコ空軍、シリアの軍用ヘリを撃墜
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【9月17日 AFP】トルコは16日、領空侵犯したシリアの軍用ヘリコプターを撃墜したと発表した。
トルコのビュレント・アルンチ(Bulent Arinc)副首相は記者会見で、シリアのミル17(MI-17)ヘリコプターがトルコ領空内2キロの地点で検知され、警告に応じなかったため5分後に撃墜したと発表。「トルコ空軍が警告を繰り返したにもかかわらず、同機による領空侵犯が続いたため、トルコ機がミサイルで撃墜、同機は午後2時25分(日本時間同日午後8時25分)にシリア領内に墜落した」と説明した。
シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)も同日、シリアの軍用ヘリコプター1機がトルコとの国境付近に墜落したと報告。同監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、同機はシリア領内に落ち、反体制派が2人のパイロットのうち1人の身柄を確保したが、もう1人の所在については不明だという。
かつて同盟を結んでいたシリアとトルコの関係は、2011年3月にシリアが内戦状態に陥って以降、悪化の一途をたどっている。805キロメートル以上に及ぶ両国の国境周辺でも緊張が高まる一方で、シリアからトルコに逃れた難民の数は50万人を超え、うち半数は難民キャンプで生活し、残りの半数はトルコ全土に散らばっている。(c)AFP/Fulya OZERKAN