【9月2日 AFP】NGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は1日、シリアで続く内戦による死者が11万人を超えたと発表した。

 シリア全土の活動家、医師、弁護士のネットワークに基づき集計を行う同監視団によると、2年5か月前に起きた民衆蜂起からの死者は11万371人で、うち少なくとも4万146人が民間人だった。民間人犠牲者には4000人近くの女性と5800人以上の子どもが含まれるという。

 反体制派側は2万1850人の戦闘員が死亡。政権側の死者は、政府軍兵士が2万7654人、政権を支持する民兵1万7824人に加え、シリア軍に加勢するレバノンのイスラム教シーア派原理主義組織「ヒズボラ(Hezbollah)」の戦闘員が171人。

 シリアの首都ダマスカス(Damascus)近郊では、8月21日に起きた毒ガス攻撃によって数百人が死亡したとされている。一部の欧米・アラブ諸国はバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権が化学兵器を使用したと主張しているが、政権側はこれを否定している。(c)AFP