【8月23日 AFP】イスラエル軍によると、ロケット弾4発が22日、同国に向けて発射された。うち2発が民間人居住地に着弾したが、死傷者は出なかったという。

 隣国レバノンの治安筋によると、ロケット弾は同国南部の湾岸都市ティール(Tyre)周辺からイスラエル北部に向け発射された。国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の組織が犯行声明を出したが、同治安筋は犯行集団の特定には至っていないとしている。

 イスラエル軍によると、4発のうち1発は同国の防空システム「アイアン・ドーム(Iron Dome)」により迎撃され、2発は民間人居住地に着弾。残る1発は海上か他の地域に着弾したとみられる。

 犯行声明を出したアルカイダ系イスラム武装組織「アブドラ・アッザム旅団(Brigades of Abdullah Azzam)」は、2009年と11年に起きたイスラエルに対するロケット砲攻撃でも犯行声明を出している。

 今回のロケット弾発射を受け、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は、「われわれに危害を加える者、または危害を加えようとする者は皆、われわれは反撃すると知っておくべきだ」と述べ、報復も辞さない構えを示した。(c)AFP