国連調査団がシリア入り、化学兵器使用を調査
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【8月19日 AFP】シリア内戦における化学兵器使用疑惑を調べる国連(UN)の調査団が18日、首都ダマスカス(Damascus)入りした。一方、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領が属するイスラム教の少数派、アラウィ派の拠点であり、現在その一部を反体制派が支配している地中海沿岸のラタキア(Latakia)県では、依然として激しい戦闘が続いている。
10人を超えるメンバーから成る調査団の団長はスウェーデンの武器専門家、オーケ・セルストロム(Ake Sellstrom)氏が務め、北部アレッポ(Aleppo)に近いハンアサル(Khan al-Assal)で調査を行う予定だ。国連によると、ようやく実現した調査の期間は2週間だという。
化学兵器使用疑惑の調査は、その範囲をめぐってアサド政権側と相違が生じ、調査団の派遣が何度も延期されてきた。アサド政権と反体制派は、互いに相手側が化学兵器を使用したと非難しあっている。
政権側は、3月19日の戦闘で反体制派が化学兵器を使用し、政府軍兵士16人を含む少なくとも26人を殺害したと主張。これに対し反体制派側は、化学兵器で攻撃したのは政府軍側だと主張している。
国連調査団は、それぞれ今年3月と昨年12月に化学兵器が使用された疑いのあるダマスカス近郊のアタイバ(Ataybeh)と中部ホムス(Homs)2都市でも調査を行う予定だ。2011年3月に反体制運動が本格化し内戦状態に陥った同国での化学兵器使用の有無を調べるが、化学兵器攻撃に関する責任の所在までは断定しない。(c)AFP/Roueida MABARDI