【8月16日 AFP】エジプトで16日、ムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領支持派による座り込みデモの強制排除に抗議するデモが国内各地で始まった。治安当局とモルシ派の衝突が複数の都市で発生しており、これまでに6人が死亡した。

 治安当局によると、死亡したのはモルシ支持派5人と治安当局者1人。モルシ派5人が死亡したのはスエズ運河沿いの町イスマイリア(Ismailiya)で、治安当局者は首都カイロ(Cairo)の検問所への奇襲攻撃で武装した男に殺害されたという。

 イスラム主義組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」が参加を呼びかけた同日のデモは「怒りの金曜日」と称され、首都カイロ(Cairo)で600人近い死者を出した治安当局による14日の強制排除に抗議するものだ。

 モルシ派は、カイロ市内の複数か所、地中海沿岸都市アレクサンドリア(Alexandria)、カイロ南方のベニスエフ(Beni Sueif)とファイユーム(Fayoum)、紅海に面したハルガダ(Hurghada)で抗議デモを展開している。

 エジプト内務省は、公共施設への攻撃に対しては実弾の使用も辞さないとの声明を出している。(c)AFP