【8月15日 AFP】(一部更新、写真追加)エジプト・カイロ(Cairo)で軍に解任されたムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領の支持者らが続けていた座り込みの抗議デモは14日、治安部隊が強制排除に乗り出し、多数の死者を出す流血の惨事となった。エジプト各地でもムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)と治安部隊が衝突。エジプト保健省は15日、全国で少なくとも464人が死亡したと発表した。うち421人が民間人という。

 強制排除は、モルシ氏支持派が座り込みを続けていたカイロ東部のラバ・アルアダウィヤ(Rabaa al-Adawiya)モスク近くの広場と、中心部のナハダ(Nahda)広場の2か所で行われ、広場を取り囲んでいた治安部隊が夜明けとともにブルドーザーを従えて広場内に突入した。軍はかねて、座り込みを止めなければ強制的に排除すると警告していた。

 保健省によると、各地の死者数はラバ・アルアダウィヤモスク付近で137人、ナハダ広場では57人、その他全国各地で227人となっている。(c)AFP