スーダンの平和維持活動要員、武装集団に襲われ7人死亡
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【7月14日 AFP】スーダン・ダルフール(Darfur)地方で13日、国連・アフリカ連合ダルフール合同活動(UNAMID)の車列が待ち伏せ攻撃を受け、タンザニア兵7人が死亡、17人が負傷した。UNAMIDが明らかにした。UNAMIDの5年間の活動の中で最悪の惨事となった。
待ち伏せ攻撃があったのは、南ダルフール(South Darfur)州の州都ニャラ(Nyala)の北にあるマナワシ(Manawashi)の平和維持部隊の基地の近く。UNAMIDによると攻撃現場の東約25キロにはUNAMIDの別の基地もある。スーダン西部の治安の悪化がさらに浮き彫りとなった。
UNAMIDの声明によると、UNAMIDの部隊が正体不明の大規模な武装集団から激しい銃撃を受け長時間の銃撃戦となり、駆け付けたUNAMIDの増援部隊に救助されたという。負傷者の中には女性の警察顧問2人が含まれていた。警察顧問は武装していないことが多いという。
UNAMIDのモハメド・イブン・チャンバス(Mohamed Ibn Chambas)代表は、「われわれはこのような卑劣な攻撃を行った者たちを最も強い言葉で非難する」と述べるとともに、「このような犯罪行為や人道に関する国際法を犯した者は、追跡を免れることはできないということを肝に銘じておくべきだ」と非難した。
国連のマーティン・ネシルキー(Martin Nesirky)報道官によると、潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長はこの攻撃に激怒しており、死亡したタンザニア兵の遺族に「最も深い同情」の意を伝えたとともに、この3週間で3度目となったUNAMIDへの攻撃を非難し、攻撃を行った者たちに裁きを受けさせるためスーダン政府が迅速に行動することを期待しているという。(c)AFP/Ian Timberlake