【6月23日 AFP】発足したばかりの新政権が国内の暴力を鎮めると誓ったばかりのパキスタンで22日夜、通常は平穏なヒマラヤ山脈地域で武装した男らが登山者用のベースキャンプを襲撃し、外国人9人とパキスタン人1人が殺害された。

 事件が起きたのは、ギルギット・バルチスタン(Gilgit-Baltistan)地域の世界有数の標高を誇るナンガパルバット(Nanga Parbat)山。

 警察のモハメド・ナビード(Mohammed Naveed)氏がAFPに語ったところによると、22日午後10時(日本時間23日午前2時)ごろ、「武装した男たちがベースキャンプに押し入り、登山に来ていた外国人9人と、1人のパキスタン人に向けて発砲した」という。撃たれた人たちはその後、死亡が確認された。

 一方、ウクライナのVladimir Lakomov駐パキスタン大使は23日、死亡した9人の中にウクライナ籍の5人が含まれていたことを明らかにした。また、パキスタン・テレビ(PTV)は被害者にロシア人と中国人が含まれていると報じている。(c)AFP