【6月10日 AFP】(一部更新)アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で10日未明、市北東部にあるカブール国際空港近くのビルが自爆攻撃を受け、武装集団に占拠された。武装集団は2つのビルに立てこもり、治安部隊と3時間以上にわたって銃撃戦を繰り広げた。警察当局によると武装集団の7人は全員殺害されたという。

 この攻撃について、旧支配勢力タリバン(Taliban)の報道官は同日、AFPの取材に犯行を認め「ムジャヒディン(イスラム聖戦士)のグループが今朝、カブール空港内の軍事施設を攻撃した」と述べた。

 警察発表によると午前4時半(日本時間同9時)ごろ、空港西方のカサバ(Qasaba)通り沿いのビルがロケット弾や機関銃で武装した集団に襲撃された。武装集団は7人で、うち2人が自爆し、残る5人が建設中のビル2棟に立てこもって攻撃を続けた。ビル内部にいた人々は救出され、民間人が死傷したとの情報はないという。

 カブール国際空港では航空機全ての離着陸が一時停止となった。同空港は軍民共用で、米国を中心とする北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)の主要基地となっている。(c)AFP