【5月27日 AFP】英ロンドン(London)南東部ウーリッチ(Woolwich)で英軍兵士が惨殺された事件で、容疑者の1人が3年前にケニアでイスラム過激派との関係を疑われて拘束・尋問されていたことが、26日分かった。

 ケニア政府はマイケル・アデボラージョ(Michael Adebolajo)容疑者を2010年に拘束し、その後、英情報局保安部(MI5)に引き渡したことを認めた。「彼は当時、偽名を使っていた。われわれは彼を起訴せず、ケニア国内でMI5職員に引き渡した」と、ケニア政府の報道官はAFPに語った。

 匿名を条件にAFPの取材に応えたケニアのテロ対策警察官によれば、アデボラージョ容疑者にかけられた容疑はソマリアのアルカイダ(Al-Qaeda)系イスラム過激派組織アルシャバブ(Shebab)との関係だ。だが十分な証拠がなかったために釈放したという。

 ケニア政府は、英国で同容疑者の友人が語っているような拘束時の虐待の事実はなかったと否定した。(c)AFP/Guy JACKSON