【5月26日 AFP】ロシア南部ダゲスタン(Dagestan)共和国のマハチカラ(Makhachkala)で25日、自爆攻撃が発生し、当局によると14人が負傷し、1人が搬送先の病院で死亡した。自爆犯の女も死亡した。マハチカラでは20日に爆弾を仕掛けた自動車を使った攻撃が起きたばかりだった。

 ダゲスタン保健省によると、爆発が起きたのはマハチカラ中心部にある内務省の建物からほど近い場所。当初はこの爆発で18人が負傷して病院に運ばれ、15人が入院し、入院した人のうち5人は重体だと発表されていた。

 モスクワを拠点とする調査委員会(Investigative Committee)によると、女が交通整理にあたっていた警察官らに近づき、爆発物を爆発させたという。地元警察は容疑者の近くにいた警官2人が重体となったと発表していたが、死亡した女性がこのうちの1人なのかは明らかになっていない。

 ロシアのインタファクス(Interfax)通信が同国のテロ対策機関の発表として伝えたところによると、自爆したのはマディナ・アリエワ(Madina Aliyeva)容疑者で、2009年夏に最初の夫を、2012年夏に2番目の夫をロシアの治安部隊に殺害されていたという。国営テレビは爆発にかかわった可能性があるとして、頭をスカーフで覆った女の写真を放送していた。

 インタファクスが警察関係者の話として報じたところによると、同容疑者は両親に何も言わずに家を出たため、5月13日から捜索願が出ていたという。

 ダゲスタンはロシアで最も治安が悪い地域の一つ。米ボストン・マラソン爆破事件の容疑者、タメルラン・ツァルナエフ(Tamerlan Tsarnaev)とジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev)両容疑者の両親の出身地でもある。(c)AFP