【5月21日 AFP】ロシア南部ダゲスタン(Dagestan)共和国のマハチカラ(Makhachkala)で20日、爆弾が仕掛けられた車2台が相次いで爆発し、警察当局によれば4人が死亡し、44人が負傷した。

 爆発があったのは、裁判所の執行官事務所の前。ダゲスタン警察によると、最初の爆発を受けて警官が現場に到着したときに2度目の爆発が起きたという。1度目の爆発発生から15分もたっていなかった。爆弾は遠隔操作された可能性もあるという。犯行声明は出ていない。

 イスラム教徒が大半を占めるダゲスタンには、隣国チェチェン(Chechnya)共和国から反政府武装勢力が流入するなど、ロシアで最も治安が不安定な地域のひとつになっている。

 この爆発の数時間後、ロシア連邦当局は、モスクワ(Moscow)での大がかりな攻撃を計画していた2人をモスクワ地方で殺害、別の容疑者1人を逮捕して攻撃を未然に防いだと発表した。容疑者はいずれもイスラム教に傾倒したロシア人で、アフガニスタンとパキスタンの国境付近で訓練を受けた経験があったとしている。(c)AFP/Mairbek Agaev