【5月19日 AFP】イスラム過激派ボコ・ハラム(Boko Haram)との激しい攻防戦を展開しているナイジェリア軍は18日、ボコ・ハラムの拠点がある北東部ボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)の12の地域に24時間の外出禁止令を出した。同軍関係者が声明で発表した。

 ボコ・ハラムが一部領土を掌握したことを受けて、ナイジェリア政府は先週、北東部3州に数千人の部隊を展開する掃討作戦を開始。14日にはグッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)大統領が非常事態を宣言した。

 ボコ・ハラムは、イスラム教徒が多い同国北部にイスラム国家を建設すると主張し、2010年から数十回の攻撃をくり返してきたが、数か月前からさらに活動が大胆になり、武装も充実させていた。

 ナイジェリア軍は別の声明で、マイドゥグリのある地域で「テロ容疑者10人」を殺害し、軍の空爆を受けた別の地域を逃れてこの地域に入ろうとした65人を拘束したと発表。また、非常事態宣言が出された北東部のアダマワ(Adamawa)、ヨベ(Yobe)、ボルノの3州を標的にした攻撃で、数十人の過激派戦闘員が死亡したことを明かし、ボルノ州では特に激しい戦闘が予想されると話した。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR