【5月15日 AFP】シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は14日、シリアにおける2年間の衝突で、これまでに9万4000人以上が死亡したと発表した。

 シリア人権監視団は2日前にこれまでの死者数を8万2257人と発表していたが、政権側が掌握するイスラム教アラウィ(Alawite)派地域からの新たな情報を受けて、死者数を大幅に修正した。アラウィ派は、スンニ派(Sunni)が多数派のシリアで、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領が所属する少数派。

 シリア人権監視団は、タルトス(Tartus)やラタキア(Latakia)を含む地中海沿岸のアラウィ派地域から入手した新たな情報で、「アラウィ派出身の兵士らの死者数が、2日前に監視団が発表した統計よりもはるかに高い」ことが示されていたと述べた。(c)AFP