【5月6日 AFP】シリア問題に関する国連(UN)調査委員会のカーラ・デルポンテ(Carla Del Ponte)調査官は5日夜、シリアの反体制派が致死性の神経ガス「サリン」を使った可能性があると述べた。

 スイスのラジオ番組のインタビューでデルポンテ氏は、「われわれが収集した証言によると、反体制派が化学兵器を、サリンガスを使用した」とし、「新たな目撃証言を通じて調査をさらに掘り下げ、検証し、確証を得る必要があるが、これまでに確立されたところによれば、サリンガスを使っているのは反体制派だ」と述べた。同氏は、調査委員会による調査は始まったばかりであることも強調した。

 調査委員会は、6月に開かれる国連人権理事会(UN Human Rights Council)の会合に報告書を提出する予定となっている。今後の調査で、シリア政府側も同種の化学兵器を使った証拠が出る可能性はあるとデルポンテ氏は述べた。(c)AFP