【5月6日 AFP】フランス・ブルターニュ(Brittany)沖で5日、潜水艦発射弾道ミサイル「M51」が発射試験に失敗し、自己破壊した。仏当局が発表した。

 大西洋海軍管区の報道担当官リオネル・ドロール(Lionel Delort)少佐によると、「最初の推進段階で自己破壊し、原因は不明」という。

 ミサイルは、オディエルヌ(Audierne)湾の戦略核搭載原潜「ビジラン(Vigilant)」からグリニッジ標準時(GMT)5日午前7時30分(日本時間同日午後4時30分)に核弾頭なしで試験発射され、北大西洋に落下する予定だった。

 ドロール少佐によると、ミサイルが破壊されたのは沿岸から約25キロメートルの海域で、周辺からは発射前に船舶と航空機を退避させてあった。破片は分析のために回収されるという。同ミサイルは射程8000キロメートルで、5回の試験発射成功後、2010年から運用されている。

 複数の目撃者はAFPの取材に対し、ミサイル試験が失敗した時に大きな爆発音が聞こえ、煙の跡が見えたと語った。湾の北端地域に住むクロード・ジャン(Claude Jean)さんは、「空に閃光が見えて、飛行機が爆発したのかと思った」と語った。(c)AFP