【5月1日 AFP】リビアの首都トリポリ(Tripoli)で4月30日、武装集団が司法省を包囲し、2011年に崩壊したムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)前政権から残っている政府高官らの辞職を求めた。

 同省の報道官は「対空砲を搭載した車両で包囲された。大臣と職員らを司法省から退去させ、省を閉鎖しろと要求している」と、AFPに語った。現場にいるAFPのカメラマンによれば、マシンガンや対空砲、ロケットランチャーを積んだピックアップトラック20台以上が司法省への道を封鎖しているという。

 武装集団は、政府の要職からカダフィ時代の残党を排除する法律の制定を要求している。外務省も28日以降、同様の要求をする武装集団に包囲され、業務ができない状態が続いている。29日には内務省も襲撃された。

 リビアではカダフィ政権と戦った武装勢力がまだ国内のかなり広い範囲を支配下に置いており、政府はその影響力が国全体に及ぶよう努力を続けている。(c)AFP