【4月29日 AFP】シリア首都ダマスカス(Damascus)で29日、ワイル・ハラキー(Wael al-Halqi)首相の車列を標的にしたとみられる爆発があったが、首相は無事だった。同日、シリア国営テレビが報じた。

 国営テレビは、「マッジ(Mazzeh)で起きたテロリストによる爆発は、首相の車列を標的としたものだが、ハラキー首相は無事だった」と伝えた。

 また、シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)も、ダマスカスのマッジ地区を通過するハラキー首相の車列を標的にした自動車爆弾の爆発があり、首相の警護1人が死亡したと報告している。

 同監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、ハラキー首相の運転手と別の警護官が爆発で重傷を負ったという。

 現場のAFPカメラマンによると、爆発により複数の車両が大破し、バス1台が炎上した。その他、周辺の車の窓ガラスも吹き飛ばされていたという。

 マッジはダマスカス西部にある高級住宅街で、政権の上層部が多数居住する地域。

 ハラキー首相は、リヤド・ヒジャブ(Riad Hijab)前首相が政権から離脱して反体制派に逃れたことを受け、昨年8月に首相に指名された。(c)AFP