米大統領、シリア化学兵器使用で「事態は一変」と警告も慎重姿勢
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【4月27日 AFP】内戦が続くシリアで政府軍が化学兵器を使用した疑いが出ている問題で、介入を求める圧力が国内外で高まっている米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領は26日、化学兵器が使用されれば「事態は一変する」だろうと警告した。一方で、米政府はこの問題に慎重に対処し、化学兵器がいつ、どのようにして使われたのかを実証する必要があるとも述べた。
米当局はこれに先立つ25日、シリア国内で起きた複数の小規模な戦闘で、化学兵器のサリンが使用された可能性があると発表。オバマ大統領はシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領に対し、化学兵器の使用は「レッドライン」(越えてはならない一線)だと警告し、米国と各国による調査の実施を約束していた。
シリアの反体制派は、国連安全保障理事会(UN Security Council)に対し、飛行禁止区域の設定といった措置を即刻取るよう求めている。
英国のデービット・キャメロン(David Cameron)首相は、シリアのアサド大統領が自国民に化学兵器を使用したことを示す証拠が増していることは「極めて深刻」な事態だと述べた。
一方の欧州連合(EU)は慎重な構えを見せ、化学兵器使用の有無を明らかにするための国連の調査を認めるよう、シリア政府に再度要請した。
国連(UN)によると、2011年3月以降のシリア内戦による死者は7万人を超えている。26日も情勢が収まる兆候はなく、首都ダマスカス(Damascus)郊外など国内各地で新たな衝突が起きている。(c)AFP/Tangi Quemener
米当局はこれに先立つ25日、シリア国内で起きた複数の小規模な戦闘で、化学兵器のサリンが使用された可能性があると発表。オバマ大統領はシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領に対し、化学兵器の使用は「レッドライン」(越えてはならない一線)だと警告し、米国と各国による調査の実施を約束していた。
シリアの反体制派は、国連安全保障理事会(UN Security Council)に対し、飛行禁止区域の設定といった措置を即刻取るよう求めている。
英国のデービット・キャメロン(David Cameron)首相は、シリアのアサド大統領が自国民に化学兵器を使用したことを示す証拠が増していることは「極めて深刻」な事態だと述べた。
一方の欧州連合(EU)は慎重な構えを見せ、化学兵器使用の有無を明らかにするための国連の調査を認めるよう、シリア政府に再度要請した。
国連(UN)によると、2011年3月以降のシリア内戦による死者は7万人を超えている。26日も情勢が収まる兆候はなく、首都ダマスカス(Damascus)郊外など国内各地で新たな衝突が起きている。(c)AFP/Tangi Quemener