【4月17日 AFP】パキスタンの治安当局者によると、同国北西部の部族地域で14日、米軍の無人機による攻撃があり、武装勢力のメンバー少なくとも4人が死亡した。

 攻撃があったのは、隣国アフガニスタンと国境を接する北ワジリスタン地域の中心都市、ミランシャー(Miranshah)から西方約35キロのダッタ・ケル(Datta Khel)。この地域はアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)と、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装勢力の活動拠点となっている。

 治安当局者によると、米軍の無人機6機が建物の上空をしばらくの間飛行し、そのうちの1機が日没時にこの建物に向けて2発のミサイルを発射したという。

 米軍によるこうした攻撃についてパキスタン政府は主権の侵害だとして強く批判しているが、米国側はイスラム過激派との戦いにおける極めて重要な対抗手段だと主張している。

 英国の非営利団体「調査報道局(Bureau of Investigative JournalismBIJ)」によると、米中央情報局(CIA)が2004年以降にパキスタンで行った無人機による攻撃で3577人が死亡しており、そのうち最大で884人が民間人だとみられている。(c)AFP