【3月30日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)と北部キルクーク(Kirkuk)で29日、5か所のイスラム教シーア派モスク(礼拝所)を狙った連続自動車爆弾攻撃があり、少なくとも18人が死亡、100人以上が負傷した。約3年ぶりの選挙を4月20日に控える中、イラク国内の治安は悪化を続けている。

 爆弾攻撃はバグダッド市内の4か所とキルクーク南部にあるモスクのそばで、それぞれ1時間以内に連続して起きた。

 犯行声明は出されていないが、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)に関係するスンニ派武装勢力は、シーア派信者を「背教者」かつシーア派が多数を占める政府の支持者とみなし、攻撃の標的にすることが多い。

 当局によると、バグダッド市内で起きた自動車攻撃では、少なくとも14人が死亡、35人が負傷。バグダッドから北に240キロ離れたキルクークでは4人が死亡、72人が負傷した。(c)AFP/Salam Faraj