【3月25日 AFP】中央アフリカで24日、反政府武装勢力の連合体セレカ(Seleka)が首都バンギ(Bangui)を制圧した。フランソワ・ボジゼ(Francois Bozize)大統領は国外へ逃亡したと伝えられている。

 セレカの司令官は「大統領府に入ったときボジゼ(大統領)はいなかった」とAFPに語った。大統領の姿は22日に南アフリカ訪問から帰国して以降、目撃されていない。

 信頼できる情報筋は「(大統領は)ヘリコプターで国を後にした」とAFPに語ったが、行き先は明かさなかった。中央アフリカと国境を接するコンゴ民主共和国(旧ザイール)およびコンゴ共和国の政府関係者はいずれもボジゼ大統領の自国への入国を否定している。もっとも、中央アフリカからは川を渡って容易にコンゴ民主共和国に入ることはできる。

 セレカは昨年12月に政府軍への攻撃を開始した。今年1月には政府と和平を結んだが、23日から首都へ進軍。装備と訓練が不十分な政府軍からほとんど抵抗を受けず、すぐに首都を制圧した。(c)AFP/Christian PANIKA, Hippolyte Marboua