【3月19日 AFP】米国が主導したイラク戦争から10年が過ぎた今もなお、米国民は戦争の評価をめぐって二分されている。米世論調査会社ギャラップ(Gallup)が18日、発表した。

 2011年12月に米軍がイラクから撤退して以降初めてとなるギャラップによる調査で、米国人の53%がイラク戦争は間違っていたと回答し、42%は間違いではなかったと回答した。

 2009年に実施された世論調査とほぼ変わらない結果で、共和党あるいはイラク戦争を始めたジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領の支持者の間では、イラク戦争に対する支持が強かった。

 共和党を支持する、または、どちらかといえば支持すると返答した人のうち66%は、戦争を間違いではなかったと回答。一方、民主党支持者では、73%が間違いだったと回答した。

 米国人のイラク戦争反対が最も高まったのは2008年4月で、イラク戦争が間違いだったと回答した人は63%に上っていた。

 ギャラップの調査は7~10日に1022人を対象に電話で行われた。誤差の範囲はプラスマイナス4%。(c)AFP