【3月15日 AFP】シリアで泥沼化している内戦は15日で丸2年を迎えた。

 アサド政権に対する反体制派の蜂起を、米SNSフェイスブック(Facebook)のページ上で牽引する「シリア革命2011(Syrian Revolution 2011)」では、金曜礼拝後に「勝利へ向けた犠牲の2年」のスローガンの下、デモに参加するよう人々に呼び掛けている。

 蜂起の端緒は2011年3月15日、「アラブの春」に触発されたシリアの人々が各地で民主化を求める街頭デモに繰り出したことだった。デモは非暴力的で平和に行われ、多数の女性や子どもも参加していたが、アサド政権は武力でデモを鎮圧。これをきっかけに、多くの市民が武器を手に取り、政府軍との戦いに身を投じていった。

 3年目に突入したシリア内戦ではこれまでに少なくとも7万人が死亡し、100万人が難民と化した。行方不明者や国内避難民も数百万人に上り、経済的にも人道的にも大惨事となっている。

 同日、開かれた欧州連合(EU)首脳会議で英仏は、反体制派を支援する用意があることを示すためにシリアへの武器禁輸措置の解除を提起したが、ロシアの反対を受け、いら立ちを募らせている。(c)AFP